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その昔二股をかけられたことがある。

それが発覚したのは私とその彼の共通の友達Rが見兼ねて私にそれを話したからだった。
私はすぐに男を責めることはしなかった。
我慢していたというよりはどう切りだそうか迷っていたからだ。

実はそのことは薄々は感じていた。
男の部屋にいる時にかかってくる電話。受話器からは女のものと
思われる声がかすかに聞こえてくるのに男は
「高校の同級生でさー、コイツがサッカー上手な奴なんだよ」
なんて笑ってみたりしていた。
心の中では「うそつき」と叫びたい気持ちでいっぱいなのに
私にはそれを確かめるのが怖かったというのもあった。

私の心の中では毎日が葛藤だった。
今まで不安に思っていたことをぶつけたいと思う私。
そして二股をかけられていたとしても、どうしてもその男の側にいたいというもう一人の私。

ある日あきらかに嘘だとわかる理由で男は会うのをキャンセルしてきた。
    その時どういうわけか急に我慢できなくなって私は男を問いただした。

「女のところに行くんでしょう!」
「違うよ。だから親に会いにいくっていってんじゃん」
「絶対に嘘!」
「オレのことが信じられないのか!」

男はいつも自分の立場が危なくなると
「オレのこと信じられないのか」という。
これってすごくずるい。
信じてるとか信じてないとかの問題ではないのだ。
ただ事実が知りたいだけ。嘘のない本当の事実が。

男は明らかに嘘をついているのに「信じられないのか」
という言葉でまるで私が疑ったことが一方的に悪いかのような方向にもっていこうとする。

けれども私がRのことを口にした時彼の態度はちょっとひるんだ。

「Rが私に話してくれたんだもん。あんたがそういうことしてるって・・・」
「Rのやつ・・・」

そして二人は無言になった。
少したってから口を開いたのは男の方だった。

「アイツとは会ってるけどそんなんじゃねぇよ。」
「じゃあなんなの?」
「・・・友達だよ」
「じゃあなんで私に隠してるの?」

そんな押し問答をしてるうちにだんだん二人とも頭に血がのぼってきた。

「もうその女と会わないで!」
「友達なんだからいーじゃん」
「よくない!絶対に怪しい!信じられない!」
「信じられないのか・・・・じゃあ別れるか。」

でもこの結果には私は納得できなかった。
私が満足できる結果というのはその男が相手の女と会うのをやめて
私のことだけを見てくれることなのだから。

「それはずるいよ。」
「なんで?おまえが信じられないなら別れるしかないだろ」
「信じられなくしたのはあんたでしょ」
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